コラム

第65回 ちょっとした工夫の効果

2023.12.05

洋服や下着など、身に着けるものにこだわりを持つお子さんは意外と多いのではないでしょうか。 

例えば、靴下のゴム部分の締め付けを嫌ってゴムを引っ張って伸ばしてしまう、 

指先やかかとの部分に少しでもたるみが出るのを嫌がるといった話を耳にすることがあります。 

毎日、朝の忙しい時間帯に子どもの身支度がスムーズにいかないと、親としても困り果ててしまいます。

こうしたお子さん向けに、最近では、色々なファッションアイテムが販売されているようです。 

 

先の靴下の例を取り上げると、「シームレスソックス」というものがあります。 

これは、かかとの縫い目がなく、ごわつきやたるみを不快に感じるお子さんに履きやすい作りになっています。 

一般的な作りの靴下を履かせようとすると泣いて暴れて嫌がり、絶対に履こうとしなかった子に

この靴下を履かせてみたら、「あれ?イライラしない!」ととても不思議がっていたというお話を聞いたことがあります。 

その子は、靴下を履くことに慣れるまでに多少の時間はかかったものの、靴下を履いても不快にならないということが分かると、

自ら靴下を履くことが出来るようになったそうです。 

ものは同じ靴下でも、ほんの少し子どもに合わせるだけで大きく変わるものだなあと、

ちょっとした工夫の効果を感じるエピソードでした。

 

毎日の身支度がスムーズに進むと親御さんの負担も減るだけでなく、子どもにとっても、

一日の始まりに嫌な思いをせず過ごせることは、とても大きなことではないかと思います。

それをちょっとモノを変えるという簡単な方法で叶えることが出来るのはとてもよいことですね。