コラム

第60回 ストレスチェックテストを活用しよう

2023.09.19

2015年にストレスチェックテスト制度が導入され約8年経ちました。 

これを読んでいる方の中にも職場で質問用紙に回答した方が

いるのではないでしょうか。

ストレスチェックテストの目的には「メンタル不調のリスクが 

高い人をいち早くケアにつなげる」等がありますが、

多くの人が結果を十分に活用できていないようです。

 

しかしせっかく時間を割いて回答したのであれば 

返ってきた結果を何かに活かしたいですよね。

 

例えば、仕事の質的負担はどのような評価でしたか? 

「質的負担が高い」という場合は自分の技量以上の仕事を求められて 

いると感じている状態です。

適度な質的負担は人を成長させますが、過度になれば無力感へと繋がり 

仕事のやりがいや自信を失うリスクも生じます。 

 

仕事の量的負担はどうでしょうか? 

「量的負担が高い」場合は、残業をしないと終わらない仕事量を日々 

求められているという状況が多くあります。 

労働時間の基準が厳しくなってきているとはいえ、まだまだ職場によって差があるのが現実です。 

質的・量的どちらか一方だけでも高い状態が続けばメンタル不調のリスクは高まります。 

結果を見て「まぁこの環境じゃ仕方ない」と流すのではなく 

「自分のSOSなんだ」と捉えて誰かに相談してみることも大切です。 

 

先輩、上司、産業医、人事、家族、その他外部の相談機関などを頼ることで 

自分では思いつかない解決法や解決の糸口が見えることもあります。 

一人で抱えずに誰かに頼るきっかけとしても有効に活用したいですね。