コラム

第54回 「素の自分」が生み出す効果

2023.06.20

仕事や学校、PTA等何かの「グループ」で活動する時、 

良い結果を出すため大切なことは何だと思いますか。 

 

かの有名なGoogleも2012年に「高い成果を生むチーム」 

についての研究をしたそうです。 

 

当初立てた仮説は、 

「リーダーが素晴らしいリーダーシップやカリスマ性をもっている」 

「興味や性格が似ているメンバーで構成されている」 

「食事をよく共にしている」などなど...。 

 

みなさんはどんな要素がグループの良い運営に関わっていたと思いますか? 

 実はリーダーのカリスマ性や食事の回数ではなく、 

「新しいアイディアを出しても絶対に馬鹿にされないとメンバーが思えるグループ」 

であることでした。

 

「誰かが自分のことを見て評価しているかも...」と思うような環境では 

欠点は隠して自分の良い所を見せようとしますよね。 

 

そのため「ありのままの自分を出すべきではない」と 

意見やアイディアを自分の中で取捨選択してしまい、 

結果として良い考えが見落とされて生産性を落とすことになっていたのです。 

 

グループの良い運営のキーワードは「安心感」だったのです。

 

メンバーが安全・安心を感じられるグループ作りには、 

年齢が高い人や立場が上にあたる方が「飾らない素の自分」

をメンバーに出せることもポイントになってきます。

 

 

なかなか簡単なことではありませんが「素の自分」 を

少し意識してみてはいかがでしょうか。