コラム

第50回「物語」でこころのデトックス

2023.03.28

 

日々追われるように生きていると 

いつの間にか後回しになってしまう自分のお世話。 

 

特に「こころのお世話」は後回しになりがちで、 

気づいたら疲れや虚しさがバケツいっぱいに溜まっていることも。 

 

忙しくて自分の気持ちが見えなくなりそうなときは 

「物語」に触れることがおすすめです。 

 

映画館に行くもよし。 

本屋さんに行くもよし。 

本棚からとっておきの一冊を取り出すもよし。 

 

自分ではない誰かのストーリーに触れるうちに 

ご無沙汰していた涙が出てきたり 

口元に自然と微笑みが浮かんだりと「気持ち」が表に出てきます。 

 

人間が精神的な疲労から回復するにはこの 

「気持ちのデトックス」が大切なのです。 

 

私が気持ちのデトックスによく読むのは 

「西の魔女が死んだ」という梨木香歩さんの本です。 

 

学校に行くことが嫌になってしまった女の子が 

自然豊かなおばあちゃんの家で過ごす中で 

様々な気づきを得て成長していくお話です。 

 

自然の描写やおばあちゃんの愛溢れる言葉に 

こころを動かされて何度も読み返しています。

 

忙しい時こそ、あえて映画館へ、あえて本屋さんへ。 

自分のこころに染みる言葉を探しにいきませんか。