コラム

第29回 読書のススメ④『子どものためのマインドフルネス』

2022.09.13

今回は、マインドフルネスの本をご紹介します。

最近色々なところで取り上げられているマインドフルネス。

このコラムを読んで下さっている方の中にもこの言葉を見聞きしたことがある

方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マインドフルネスとは、様々な考えや感情に左右されず、

今、この瞬間を観察し、ありのままに受け入れるという在り方と言えます。

それを実現するために、呼吸法や瞑想といった訓練が紹介されています。

マインドフルネスを体得することで、不安や抑うつのようなネガティブな気分が

軽減するなど、メンタルヘルスが向上することが分かっています。

 

今日の一冊は、「もう少し子どもが落ち着くにはどうしたらいいのかな(原文引用)」

「子どもの集中力や意欲を引き出してあげるにはどうしたらいいのかな

(原文引用)」といった保護者の思いに答えるものです。

 

あるページでは熱々のココアをフ――――っと冷まして一口味わいます。

そして、「う~~~~ん、美味しい」と言ってみます。

またあるページでは蜂になって羽ばたいてみます。ブーーーーと羽の音を表現しながら。

 

こんな風に、色々な場面をイメージしながら、マインドフルネスのエクササイズに

取り組んでいきます。

イラストも可愛らしく、思わずふふふと笑ってしまいたくなるようなものばかりです。

 

マインドフルネスに触れたことのない方も、大人の方が自分用にということでも、

楽しんで読み進められるのではないかと思います。

お気に入りのエクササイズを探してみてはいかがでしょう。

 

 

【出典】

キラー・ウィリー 著,アンニ・ベッツ イラスト,大前泰彦 訳 (2018).

 『子どものためのマインドフルネス』.創元社.