2022.08.23
前回は、子どもに関する問題について、それ自体をどう捉えるかというよりも
まずはその背景を丁寧に整理していくことが必要ということをお伝えしました。
問題の背景を整理するために、出来れば本人が直接専門機関に相談すれば
よいのでしょうが、それが難しい場合も少なくないと思います。
家族としても、無理に勧めてしまうことでかえってサポートを受けることへの
抵抗感を強めてしまうことも避けたいところかと思います。
そういう時、まずは家族が専門機関に相談してみることをお勧めします。
一緒に生活する中で、子どもについて思うことがその時々で変わることも
あるのではないかと思います。
特に本人の調子に波があると、家族の気持ちや思いも一緒に揺れ動き、
安定して傍にいることが難しいのではないかと思われます。
自分を取り巻く環境が不安定であると、子ども自身もさらに動揺するという
スパイラルに陥ってしまうことも懸念されます。
家族相談の中で、まずは子どもを支える家族が状況を冷静に捉え直すことで、
本人の不安定さに巻き込まれず、安定した環境を作りやすくなるのないかと思われます。
また、家族が専門機関とつながりを持つことで、本人自身がサポートを必要と感じた時、
スムーズに促すことが出来るのではないかと思います。