2022.05.31
怒りを上手くコントロールできないという方は意外と少なくないのではないかと思います。
カウンセリングの中でも、怒りを激しくぶつけてしまい、
相手との信頼関係にひびが入ってしまったというお話を聞くことがあります。
怒りが込み上げてくるプロセスは、コップに水が溜まっていく様に
近いのではないかと思います。
コップから水が溢れる時、それが、怒りが爆発してしまう時です。
怒りのコントロールが難しい方には、怒りのコップが徐々に溜まっていっていることに
気が付いていない方が多くいらっしゃいます。
怒りが強くなって初めて自覚する、というパターンです。
また、怒りのコップだと思っていたものが、その中身をよくよく見てみると、
実は怒りだけでなく、不安や焦り、傷つきなど、
色々なものがごちゃまぜになっていたということもあります。
混乱した結果、それが怒りとして自覚されるのです。
目の前の出来事ではなく、過去の嫌な出来事や気持ちが想起され、
その時の感情(怒り)がこみあげていたという場合もあります。
このようなとき、怒りを爆発させるきっかけとなった出来事を解決するだけでは
根本的な解決と言うことは出来ません。
それ以前から溜めてきた問題、実は怒りを感じているのではないことなどについても、
きちんと解決していく必要があるからです。
怒りのコントロールが難しいと感じる時は、その前後の気持ちの変化や、
怒りの中身について一度整理してみることをおすすめします。
意外な発見があるかも知れません。