コラム

第14回 読書のススメ②『おしっこちょっぴりもれたろう』

2022.05.10

以前のコラムに載せました「読書のススメ」をシリーズにすることができました。 

そして今回も絵本のご紹介です。 

 

『おしっこちょっぴりもれたろう』というお話で、

おしっこちょっぴりもれたろう君は、おしっこをする前かした後にいつもちょっぴり漏れてしまってお母さんに叱られます。

もれたろう君は「いいじゃないか。ちょっぴりなんだから。」と開き直りますが、

自分と同じようにちょっぴりもれてしまう子が他にもいるのではないかと探しに行きます。

でも洋服のタグがチクチクして困っている子や歯に挟まったホウレン草が取れなくて困っている子はいるのものの、

自分と同じ「もれたろう」で困っている子はいません。

「みんな それぞれ そのひとにしかわかんない こまったことがあるんだな・・・」

ともれたろう君は考えます。 

 

子どもに読み聞かせをするとゲラゲラ大笑いしてくれますし、

大人が読むとユーモアの中に哲学的な内容が含まれていてしみじみ考えさせられます。

子どもから大人まで楽しめる絵本だと思います。 

 

「そらはこんなにあおいのに、ぼくはちょっぴりもれたろう。 

 うみはこんなにひろいのに、ぼくはちょっぴりもれたろう。」 

私はもれたろう君のこのセリフが好きです。 

 

是非皆さんも一度読んでみてください。 

 

【出典】 

ヨシタケシンスケ(2018).『おしっこちょっぴりもれたろう』.PHP研究所.