2022.02.08
熱が上がった、検査の数値が悪かった、傷から血が出ているなどなど…、
体の病気やケガは明らかにそれまでとは異なるので、とても分かりやすいです。
個人差もないので、誰の目から見てもそれと分かります。
では、こころの不調はどうでしょう?
例えば、落ち込みについて考えてみます。
元気がないな、と言うことは傍から見ても分かりそうですが、その程度を知ることは難しいのではないでしょうか。
カウンセリングの中でも、自分自身や身近な人について、「怠けているだけなのか、休んだ方がよいのか分かりません」といった相談を受けることは少なくなく、
その人の様子どう捉えるべきかについては、誰しも困惑するところと言えそうです。
こころの不調について考える時、
「そもそもこころの健康ってどういう状態?」ということを知っておくことはとても大切です。
健康な状態の自分とそうでない自分とを比べることで、より客観的に自分の状態を捉えることが出来ます。
また、回復を目指すにあたり、より明確なイメージがある方が取り組みやすくなります。
あなたは、こころが健康な状態をどのようにイメージするでしょうか?
リラックスしている状態、
万全ではないけれども落ち着くことは出来ている状態、
あるいはもっと具体的に、○○の時に△△出来る状態などなど…
色々な答えがありそうです。
少し自分を振り返り、自分にとってこころが健康な状態とはどのような状態かを改めて考えてみてはいかがでしょう。
次回に続きます。