発達障害(障碍)について思うこと

「なぜこんなに頑張っているのに勉強がうまくいかないんだろう…」「どうして人付き合いがうまくいかないんだろう…」「どうして仕事のやり方を何度教えられても覚えられないんだろう…」という悩みを抱えておられる方もおられると思います。周りの人と同じようにやっているのに、なぜかうまくいかない。繰り返しやっても身につかない。こういう苦しみを感じている人がその苦しみの原因を探す過程で“発達障害(障碍)”という言葉にたどり着き、相談に来られる方が増えています。勉強にしろ、人間関係にしろ、仕事にしろ、うまくいかないことがあると努力が足りないとか、能力が足りないとみなされることが多く、ご本人も自分のことをそのように捉え、自信を失ってしまわれていることが多いです。私はその方の苦しさを抱えてきた人生のお話を聞くと、胸がしめつけられるような思いになります。その人の力に合った努力や工夫の仕方、足りないところがあるのであればそこをどう補えばよいのかを誰かが教え、サポートしてくれていたら、きっともう少し楽に過ごされていただろうに。自分のことを責めたり「ダメなヤツ」「私は頭が悪い」とみなしたりやりたいことをあきらめたりせず、もっといろんなことにチャレンジできただろうに…。いろいろな思いがわきます。発達障害(障碍)は、能力が足りないとか頭が悪いということではありません。得意不得意のばらつきがあるために、力を発揮するためにはその人に適した努力や工夫を必要とするだけなのです。私たちは検査やカウンセリングを通してどうしたらうまくいくようになるのか、どういう工夫をすればその人がすごしやすく、生きやすくなるのかをクライエントと一緒に考えるのですが、そうしてその人にあった良い方法が見つかるととても楽になられます。自分に対して温かい目を向け、少しずつ自信が育ってこられます。人が生きていくうえで、自分に自信を持つこと、自分を信頼できることはとても重要なことです。もし今「頑張ってもうまくいかない」と苦しんでいたり、自分を否定してしまうする人がおられたら、何かきっといい方法があると思っていただきたいなあ、と思っています。誰にでも、その人に合った乗り越え方があるのですから。